WinActor

2020.06.30
サンプルシナリオ Excel関連 WinActorノート
Excelの勤怠表で指定の有給取得日数をカウントし、WinActorノートの差し込み機能で案内文を作成するサンプルシナリオ

Excelの勤怠表で指定の有給取得日数をカウントし、WinActorノートの差し込み機能で案内文を作成するサンプルシナリオとなります。

勤務表の有給取得数をチェックするユーザ向けのサンプルシナリオです。
本サンプルシナリオを変更することで、年間の有給取得数が不足している社員へのメール送信等を自動化することが可能です。

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サンプルシナリオ概要

はじめに

Excelの勤怠表から、指定した期間の有給取得日数をカウントするサンプルシナリオ (以降、本サンプルシナリオ) について説明します。

本サンプルシナリオの概要

本サンプルシナリオは、以下の処理を行います。

  • Excelの勤怠表から社員名と指定された期間の有給取得日数を取得します。
  • 指定された期間の有給取得日数が5日未満の場合のみ、テキストファイルを作成します。
    • 作成したテキストファイルには、対象となる社員名と指定した期間内の有給取得日数を変数から差し込みします。

使用するWinActorモジュール

本サンプルシナリオでは、主として以下のWinActorモジュールを使用します。
太字の項目は、サンプルシナリオの実現にあたって重要度が高いWinActorモジュールです。

  • ノード/変数/四則演算
  • 02_シナリオ制御/シナリオ停止.ums6
  • 05_計算/カウントダウン.ums6
  • 07_文字列操作/03_連結/文字列の連結(3つ).ums6
  • 07_文字列操作/03_連結/文字列の連結(4つ).ums6
  • 18_Excel関連/Excel操作(値の取得).ums6
  • 18_Excel関連/01_ファイル操作/Excel操作(保存なしで閉じる).ums6
  • 25_WinActorノート/テキストファイル読み込み.ums6
  • 25_WinActorノート/テキストファイル書き込み.ums6
  • 25_WinActorノート/変数から差し込み.ums6
  • プチライブラリ/18_Excel関連/Excelで指定の検索条件に一致するセル数をカウントするライブラリ

(プチライブラリはこちらからダウンロードできます)

動作確認環境

本サンプルシナリオは以下の環境で動作確認しています。

  • Windows 10
  • WinActor 6.3.0
  • Microsoft Excel 2019

本サンプルシナリオの使い方

本サンプルシナリオの実施方法は以下の通りです。

Step 1. 事前準備

本サンプルシナリオは、同梱されているExcelの勤怠表を使用しています。
予め勤怠表に有給取得日のチェックが入っていることを確認してください。
勤怠表にはの各シートの表内セルA4に、対象となる社員名が入っていることを確認してください。
また、勤怠表には1ファイル1人だけの情報が入力されていることを前提としています。

Step 2. サンプルシナリオの読み込み

ダウンロードしたサンプルシナリオのZIPファイルを展開し、展開したフォルダに含まれている本サンプルシナリオをWinActorで読み込みます。

Step 3. 動作に必要な変数の設定

本サンプルシナリオを実行するために必要な値を、変数一覧で設定します。
事前に設定が必要な変数は下記の6つです。

  • Excelファイル
    • 有給取得日数のカウント対象となるExcelの勤怠表を絶対パスまたは、相対パスで指定してください。
      例) C:\winactor\サンプル勤怠表.xlsx

  • 対象シート(開始)
    • 有給取得日数のカウント対象となる期間(開始)の対象シートをシートインデックスで指定してください。
      例) 1

  • 対象シート(終了)
    • 有給取得日数のカウント対象となる期間(終了)の対象シートをシートインデックスで指定してください。
      例) 3

  • 案内テンプレートファイル
    • 案内文のテンプレートファイルを絶対パスまたは、相対パスで指定してください。
      例) 案内テンプレート.txt

  • 有給取得判定日数
    • 判定する有給取得数を指定してください。
      例) 5

  • 保存先フォルダ
    • 案内テキストファイルを保存するフォルダを絶対パスまたは、相対パスで指定してください。
      指定なしの場合、シナリオを実行したフォルダに案内テキストファイルが出力されます。
10057_input1.png

変数一覧画面1

Step 4. 動作に必要な変数の確認

本サンプルシナリオを正常に実行するために必要な値が、変更されていないことを確認します。
※変更不要な値は、本サンプルシナリオに同梱されているExcelの勤怠表の形式をそのまま使用する際に必要な値です。
 カウント対象の値や社員名のセル位置などを変更する際は、使用するExcelに合わせて変更してください。

事前に確認が必要な変数は下記の4つです。

  • 有給取得日数
    • 有給取得日数の確認を行うために設定されています。
      初期値:0

  • 検索対象
    • 同梱されているExcelの勤怠表から、有給取得日数のカウントを行うためのカウント対象が設定されています。
      初期値:○(記号の丸)

  • 社員名セル
    • 同梱されているExcelの勤怠表から、社員名の取得を行うために設定されています。
      初期値:A4

  • 有給取得日数計算範囲
    • 同梱されているExcelの勤怠表から、有給取得日数のカウントを行うセル範囲が設定されています。
      初期値:B4:AF4

10057_input2.png

変数一覧画面2

Step 5. サンプルシナリオの実行

WinActorで本サンプルシナリオを実行します。
指定された期間内の有給取得日数を取得します。
有給取得日数が5日未満の場合は、テキストファイルを作成します。
(有給取得日数が5日以上の場合は、テキストファイルは作成されません。)

Step 6. サンプルシナリオの終了後の確認

有給取得日数が5日未満の場合は、社員名と有給取得日数が差し込みされたテキストファイルが作成されていることを確認してください。
テキストファイルは、変数一覧内の保存先フォルダに設定されているフォルダに保存されます。
保存先フォルダに何も設定されていない場合は、実行中のシナリオファイルが配置されているフォルダに保存されます。

10057_input3.png

出力されるテキストファイルの例

トラブルシューティング

本サンプルシナリオでは、変数指定が不十分であった場合、エラーメッセージが出力されます。
詳細については、エラーメッセージ一覧を参照してください。

サンプルシナリオ解説

本サンプルシナリオで使用している実装テクニックについて説明します。

1. 文章への差し込み

本サンプルシナリオでは、WinActorノートの差し込み機能を使用することで、
WinActorノートに出力されている文章に変数内の文字列を差し込み、出力されるテキストファイルの文章を変化させています。
「変数から差し込み.ums6」は、WinActorノート_操作マニュアル内の「9.5.1 操作例1(変数から差し込み)」に記載されている動作を実現しています。

10057_input4.png

10057_input4.png


文章へ差し込みしているノード

2. 有給取得日数の確認

本サンプルシナリオでは、「Excelで指定の検索条件に一致するセル数をカウントするライブラリ」を使用して、有給取得日数の確認を行っています。
カウント対象セルの範囲は、変数一覧内の有給取得日数計算範囲に設定して行います。
有給を取得した日につけた印を変数一覧内の検索対象に設定して行います。
(B列の4行目からAF列の4行目に有給を取得した日に印をつけた表が存在するため、有給取得日数計算範囲にB4:AF4を設定しています。)

10057_input5.png

有給取得日数をカウントするノード

3. 指定された範囲のシート移動

本サンプルシナリオでは、「カウントダウン.ums6」を使用することで、有給取得日数のカウント対象シートを移動しています。
対象シートは変数一覧内の対象シート(終了)に指定された値と同じインデックスのシートです。
対象シート(終了)に指定された値を、対象シート(開始)に指定された値と同じになるまでカウントダウンを行い、対象シートを移動しています。

10057_input6.png

カウントダウンノードで対象シート移動

変更履歴

版数 日付 修正内容
版数
1.0版
日付
2020/6/30
修正内容
初版
版数
1.1版
日付
2024/1/11
修正内容
・注意事項を削除
・ファイル名を「SS2006_10057_CountPaidHolidays_1.0.1.zip」に変更

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