業務改善施策を検討するためには、業務アセスメントを実施し課題を抽出することが必要です。
施策検討の際は、解決施策をRPA導入ありきにせず、業務ルールの整備やシステム開発・改修、アウトソーシングなど、
従来のソリューションの採用の可能性も含めて幅広く検討します。
あくまでも目的は業務改善であり、RPAは業務改善の手段の一つでしかないからです。
各ソリューションの特性に応じて、目的の達成に最も適したものを選定します。
経営目標・KGI / KPI設定 |
コスト・工数可視化 |
プロセス可視化 |
教育と啓蒙 |
体制構築 |
あるべき姿の検討 | 施策検討業務再設計 | ロードマップ策定 | |
業務データ分析 | 課題抽出 | ||
業務プロセス分析 | |||
スキルの定義・推薦者育成 | |||
目的・機能の設定 |
人(組織・リテラシー) |
ルール |
BPO |
ITシステム |
OCR |
デバイス |
RPA |
AI |
業務改善施策を検討し業務アセスメントを実施
業務アセスメントの結果、施策がRPA導入となった場合、業務が可視化されている状態とは、以下を指します。
紙帳票でのデータの受け渡しを経てシステム入力を
行っているフローにRPAを導入
上記のように、例えば、紙帳票でのデータの受け渡しを経てシステム入力を行っているフローにRPAを導入する場合、
課題が、ある一定の期間のみ負荷が集中すること(業務繁閑が大きい)
だったとします。現行フローを踏襲して人が行っていたシステム入力をRPAに置き換えるアプローチでは、RPAがデータを読み込めるように人(バックオフィス)が
エクセルに転記する必要があり、結局その業務から解放されないため、業務改善の目的は達成されません。
一方、紙帳票の廃止等、目的に照らして実施すべき施策を併せて検討したうえでRPA導入を行うことで、本来の目的を達成できる可能性が高まります。
このような業務の再設計を経ることで、効果的で個別最適とならないシナリオを設計することができます。
シナリオの設計ができたら、実際にシナリオを開発します。
この際、従来のシステム開発以上にしっかりユーザーテストが必要です。
シナリオは、設定したルールに基づいて正確に開発された場合、ヒューマンエラーの可能性が格段に減りますが、必要な情報が1つでも抜けて漏れていた場合、エラーを起こします。
このようなエラーを起こすと、必要以上に時間・コストがかかってしまいます。
レギュラーパターン、イレギュラーパターンなど、様々なエラーパターンを特定して改善することでより、実用的な設置・設計に仕上げます。
RPAのシナリオは柔軟にカスタマイズできる特性があるため、一度作って終わりにせず、業務に最適な形でカスタマイズを行い育てていく必要があります。
これにより継続的な効率化が見込めます。
RPAはメリットも大きいですが、リスクもあります。
対策をどこまでしっかり行うかに唯一解はありませんが、少なくとも社内に既存のセキュリティポリシーと整合的にし、そもそもセキュリティポリシー自体を見直すことが必要となる場合が
あります。また、社内の各部門などで個別に検討すると非効率なので、対策を講じる機能を集約することも推奨されます。
RPAによるリスクとそれへの対策例を下記にまとめています。
RPAのリスク
NTT-ATが提供する純国産RPAツール
「WinActor」をご紹介します。