WinActor

更新 2020.01.29
サンプルシナリオ 外部サービス連携
商奉行クラウドで請求書発行をしてメールで送信するサンプルシナリオ

商奉行クラウドから請求書(PDF)を出力し、PDFを添付したメールを送付するサンプルシナリオとなります。

商奉行クラウドの請求書機能を操作したいユーザー向けのサンプルシナリオです。
本サンプルシナリオを変更することで、請求書を発行してメールを送信するまでの作業を自動化することが可能です。

本コンテンツをダウンロードする前にこちらの利用条件を必ずご確認いただき、内容に同意をしたうえでダウンロードしてください。 また、"コンテンツの利用条件"は下のボタンからダウンロードし、お手元で保管してください。

サンプルシナリオ概要

はじめに

WinActorのノード等のWinActorモジュールを使用して、OBC奉行クラウドシリーズの商奉行クラウドで請求書を発行してメール送信を行うサンプルシナリオ(以降、本サンプルシナリオ)について説明します。

本サンプルシナリオの概要

本サンプルシナリオは、以下の処理を行います。

  • Excelファイルから、処理対象とする得意先の一覧を読み込みます。
  • 商奉行クラウドで請求書集計条件のデータを入力します。
  • 商奉行クラウドで請求書を発行し、PDFとして出力します。
  • Outlookで請求書PDFを添付したメールを作成して送信します。

使用するWinActorモジュール

本サンプルシナリオでは、以下のWinActorモジュールを使用します。

  • ノード/アクション/画像マッチング
  • ノード/アクション/ウィンドウ状態待機
  • ノード/アクション/指定時間待機
  • ノード/アクション/文字列送信
  • ノード/アクション/Excel操作
  • ノード/アクション/クリップボード
  • ノード/変数/変数値設定
  • ノード/変数/カウントアップ
  • 04_自動記録アクション/エミュレーション.ums6
  • 04_自動記録アクション/クリック(WIN32).ums6
  • 04_自動記録アクション/文字列設定(WIN32).ums6
  • 07_文字列操作/01_変換整形/改行コード追加.ums6
  • 07_文字列操作/03_連結/文字列の連結(2つ).ums6
  • 07_文字列操作/03_連結/文字列の連結(5つ).ums6
  • 11_ウィンドウ関連/ウィンドウを閉じる.ums6
  • 11_ウィンドウ関連/ウィンドウ前面化.ums6
  • 13_ファイル関連/01_テキストファイル操作/テキストファイル読込.ums6
  • 18_Excel関連/01_ファイル操作/Excel操作(保存なしで閉じる).ums6
  • 20_メール関連/01_Outlook操作/Outlook メール送信(添付ファイル付).ums6
  • 20_メール関連/01_Outlook操作/Outlookメーラ終了.ums6
  • 20_メール関連/01_Outlook操作/Outlookメーラ起動.ums6

本サンプルシナリオの入力ファイル

本サンプルシナリオでは以下2つの入力ファイルを使用しております。

  • 請求先のリストが記載されたExcelファイル(請求書宛先リストファイル)
    シナリオ内でExcelファイルをオープンし、請求書の発行先である得意先の一覧を取得します。 入力ファイルの詳細は、請求書宛先リストファイルの形式を参照してください。

  • メール定型文が記載されたテキストファイル(メール定型文ファイル)
    シナリオ内でテキストをオープンし、メールの本文となる任意のテキスト内容をすべてを取得します。

本サンプルシナリオの想定レベル

本ドキュメントは、以下の技術レベルのユーザーを対象としています。

  • 商奉行クラウドの使い方について理解している。

動作確認環境

本サンプルシナリオは以下の環境で確認しています。

  • Windows 10、WinActor 6.3.0、Microsoft Excel 2019、Microsoft Outlook 2019、商奉行クラウド Ver.210224、Windows10に標準搭載されている仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」
  • Windows 10、WinActor 7.1.0、Microsoft Excel 2019、Microsoft Outlook 2019、商奉行クラウド Ver.210224、Windows10に標準搭載されている仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」

制約事項

  • 本サンプルシナリオを実行するためには、商奉行クラウドにアクセスするためのインターネット環境が必要です。
  • 本サンプルシナリオおよびドキュメントは商奉行クラウドにログインできる状態を前提に記載されています。
  • 本サンプルシナリオは WinActor 6.0 より古いバージョンでは動作しません。
  • 本サンプルシナリオは、商奉行クラウドお試し版に用意されているデータを使用しています。本サンプルシナリオの実行対象となるデータが存在しない場合は、商奉行クラウドにデータを登録いただくか、入力ファイルのデータを変更してください。

本サンプルシナリオの前提条件

  • 本サンプルシナリオでは発行済みの請求書を再発行するシナリオとなっています。
    商奉行お試し版には未発行状態の請求書が用意されていますが、シナリオ実行毎に未発行請求書を用意する必要があるため、本サンプルシナリオでは"発行済"の請求書を対象とした再発行を行うシナリオになっています。
  • 本サンプルシナリオでは請求書パターンの選択の際に、一番上に表示されているパターンを選択します。
  • 本サンプルシナリオでは発行済みの請求書が複数存在する場合は一番上に表示されている請求書を選択します。
  • 本サンプルシナリオではPDF出力先に同名ファイルがない場合に動作します。
  • 本サンプルシナリオではメールは送信せずに下書きに保存します。



本サンプルシナリオの使い方

本サンプルシナリオの実施方法は以下の通りです。

Step1.商奉行クラウドへのログイン

本サンプルシナリオは、商奉行クラウドにログインした状態で実行する必要があります。
まだ 商奉行クラウドをお持ちでない場合は、以下のURLから商奉行クラウドお試し版を入手し、ログインしてください。
https://www2.obc.co.jp/trial/cloud/akinai/

add_login.png

商奉行ログイン後の画面




Step2.請求書PDF作成の事前設定、及び出力確認

本サンプルシナリオの実行に先立ち、商奉行クラウドの請求書の印刷(PDF作成)で使用するプリンターや印刷設定項目の事前設定を行います。また合わせて、PDFが正常に作成できることを確認します。
以下の手順で、PDFが作成できることを確認してください。なお、手順内に記載されている"請求書宛先リスト.xlsx"は、本サンプルシナリオに添付されています。

1. 奉行クラウド画面の[請求書]ボタンを押下します。
2. パターン選択画面の[OK]ボタンを押下します。(デフォルトで請求書を選択)
3. 条件設定画面で集計範囲を変更します。
  変更する条件は以下の通りです。

settings.png

条件設定



invoice_setting.png

請求書 - 条件設定画面



4. 条件設定画面の右側の[画面]ボタンを押下します。
5. 請求書画面で表示された一覧の中から、以下の条件に全て一致する請求書の対象にチェックを入れます。
   ・請求宛先コード : 入力ファイルに記載されている得意先コード (0001, 0003)
   ・請求終了日 : 「2020年 4月20日」
6. 請求書画面下の[発行]ボタンを押下します。
7. 確認ダイアログの[OK]ボタンを押します。
8. 印刷条件設定画面の左側のリストから[印刷]を押下します。


invoice_print.png

請求書 - 印刷条件設定画面



9. 印刷条件設定画面の[プリンター名]のプルダウンから『Microsoft Print to PDF』を選択します。
10. 印刷条件設定画面の[Windowsの通常使うプリンターを初期表示する]のチェックボックスを外します。
11. 印刷条件設定画面の[用紙サイズ]のプルダウンから『B4』を選択します。
12. 印刷条件画面の右側の[印刷]ボタンを押します。
13. 印刷処理が実行された後、Microsoft Print to PDFの[印刷結果を名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。任意の場所・任意のファイル名でPDFファイルを保存してください。ダイアログは、計2回(請求宛先コードに指定した得意先コードの数分)表示されます。作成されたPDFファイルはサンプルシナリオでは使用しないため、内容の確認後に削除いただいて構いません。
14. 奉行クラウドでここまでの手順で開いた請求書関連の画面を閉じて、メイン画面のみの状態に戻します。
15. 再度、1~2の手順を行います。
16. 検索項目の発行情報の絞り込み内容を「1 発行済」に変更します。
17. 検索項目の請求終了日の[操作]ボタンを押下して表示メニューから[削除]ボタンを押下します。これにより、請求終了日に関する検索項目が削除されます。
18. 条件設定画面の右側の[画面]ボタンを押下します。一覧に、得意先コード0001、0003が含まれていることを確認してください。
19. 請求書画面を閉じます。


Step3.請求先企業のメールアドレスの登録

本サンプルシナリオで用いる得意先(入力ファイルに記載されている得意先)のメールアドレスの事前設定を行います。
以下の手順で設定をしてください。

1. 奉行クラウド画面の[得意先]ボタンを押下します。
2. 得意先画面のコード欄に 入力ファイルの得意先コードに記載されている企業Noを入力します。
3. 得意先画面の[ご担当]タブを押下します。
4. 得意先画面のE-Mail欄に任意のメールアドレスを入力します。なお、本サンプルシナリオでは実際のメール送付は行われません。
5. 得意先画面下の[登録]ボタンを押下します。
6. 確認ダイアログの[OK]ボタンを押下します。
7. 2~6の手順を入力ファイルのデータ件数分繰り返します。
8. 得意先画面を閉じます。




Step4.請求書宛先リストファイルの配置

本サンプルシナリオに添付されている請求書宛先リスト(請求書宛先リスト.xlsx)を、任意のディレクトリに配置します。 請求書宛先リストには、得意先コードと得意先名のリストが記載されています。本サンプルシナリオでは、請求書宛先リストを用いて請求宛先コードを入力します。

Step5.メール定型文ファイルの配置

本サンプルシナリオに添付されている請求書添付メール定型文(請求書添付メール定型文.txt)を、任意のディレクトリに配置します。 本サンプルシナリオでは、このファイルをメール作成時の雛形として使用します。


Step6.請求書PDFを格納するディレクトリの作成

本サンプルシナリオ内で出力される請求書PDFを格納するためのディレクトリを作成します。ディレクトリの作成場所は任意です。



Step7.WinActorで本サンプルシナリオを読み込み

WinActorを起動し、本サンプルシナリオを読み込みます。


Step8.動作に必要な変数の設定

本サンプルシナリオを実行するために必要な値を、変数一覧で設定します。
設定が必要な変数は下記の通りです。

  • 宛先ファイルパス
    • 請求書宛先リストファイルのファイルパスを指定します。
      例) C:\sample\請求書宛先リスト.xlsx

  • 請求書出力先フォルダパス
    • 請求書PDFの出力先ディレクトリパスを指定します。
      例) C:\sample\請求書出力先

  • メール定型文ファイルパス
    • メール定型文ファイルのファイルパスを指定します。
      例) C:\sample\請求書添付メール定型文.txt

invoice_variable.png

本サンプルシナリオ変数一覧の設定



Step9.WinActorで本サンプルシナリオを実行

本サンプルシナリオを実行します。
請求先リストファイルに記載されたそれぞれの得意先について、請求書PDFの作成とメールの作成を行います。


Step10.サンプルシナリオ実行終了後の確認

実行終了後、以下の結果となっていることを確認してください。

  • 請求書出力先フォルダに、請求書宛先リストファイルの各得意先に対応する請求書PDFが格納されていること。
  • Outlookの[下書き]に、請求書宛先リストファイルの各得意先に対応するメールが格納されていること。また、それぞれのメールに、得意先に対応するPDFが添付されていること。



トラブルシューティング

本サンプルシナリオでは、指定秒数待機している箇所があります。
以下に、固定秒数待機不足により失敗する動作に対しての修正箇所を記載します。
シナリオ内の対象となる指定時間待機モジュールの待機時間プロパティの秒数を増やす対応をしてください。

troubleshoot.png

指定秒数待機不足によるエラーの修正箇所一覧



サンプルシナリオ解説

本サンプルシナリオで使用している実装テクニックについて説明します。

請求書宛先リストファイルの形式

請求書宛先リストファイル(Excel)の内容は以下のとおりです。

inputFileSample.png

入力ファイルサンプル



inputHeaderInfo.png

ヘッダー・入力情報




本シナリオでは、請求書PDFの出力及びメール作成・送信の一連の処理を、請求書宛先リストファイルの各得意先に対してループを用いて繰り返し実行します。
なお、奉行クラウドで登録されていない請求先企業コードを使用した場合は、請求書集計時にエラーとなります。



変更履歴

版数 日付 修正内容
版数
1.0版
日付
2020/1/29
修正内容
初版
版数
1.1版
日付
2021/3/29
修正内容
商奉行クラウドのアップデートに対応。(210224版で動作確認。)
版数
1.2版
日付
2024/1/16
修正内容
・注意事項を削除
・ファイル名を「SS2001_9237_OBCOperation_Invoice_1.0.1.zip」に変更

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