WinActor

2019.12.13
サンプルシナリオ 日付関連
現在日時のファイル名で画面キャプチャを保存するサンプルシナリオ

一意のファイル名で保存する方法として、例外が発生したケースを例に、現在日時のファイル名で画面キャプチャを保存するサンプルシナリオとなります。

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サンプルシナリオ概要

現在日時のファイル名で画面キャプチャを保存するサンプルシナリオ

現在日時のファイル名で画面キャプチャを保存するサンプルシナリオ

はじめに

一意のファイル名で保存する方法として、例外が発生したケースを例に、現在日時のファイル名で画面キャプチャを保存するサンプルシナリオ(以降、本サンプルシナリオ)について説明します。

本サンプルシナリオの概要

本サンプルシナリオは、処理の中で異常を検知した際にログとして画面キャプチャを取得し、一意のファイル名で保存することを目的としています。処理の概要は以下の通りです。

  • ブラウザを起動し、指定のウェブページに遷移します。
  • ウェブページでリンクをクリックし、次のページへ遷移しますが、存在しないページ(エラーページ)が表示されます。
  • エラーページにてリンクをクリックしますが、対象が存在しないためエラーとなり、例外処理グループの異常系処理が実行されます。
  • 例外処理グループの異常系処理では以下を実行します。
    • ファイルタイトル、現在の年月日時分秒、拡張子を含めた値をファイル名の変数に格納します。
    • フォルダパスとファイル名を連結し、出力先となるファイルパスの変数に格納します。
    • デスクトップで表示している全画面をキャプチャしたファイルを指定のファイルパスに保存します。

使用するWinActorモジュール

本サンプルシナリオでは、以下のWinActorモジュールを使用します。

  • 13_ファイル関連/05_ファイル名/フォルダパスとファイル名の連結.ums5
  • 16_画面キャプチャ色判定/画面キャプチャ(デスクトップ).ums5
  • 23_ブラウザ関連/ブラウザ起動.ums5
  • 23_ブラウザ関連/ページ表示.ums5
  • 23_ブラウザ関連/クリック.ums5
  • プチライブラリ/08_日付関連/指定した年月日時分秒を取得するライブラリ(年月日時分秒取得(yyyymmddhhmmss)) (プチライブラリはこちらからダウンロード可能です。)

動作確認環境

本サンプルシナリオは以下の環境で動作確認しています。

  • Windows 10
  • WinActor 5.3.1、WinActor 6.2.0
  • Google Chrome 78.0.3904.108

本サンプルシナリオの使い方

本サンプルシナリオの使い方は以下の通りです。

Step 1. サンプルシナリオの読み込み

ダウンロードしたZIPファイルを展開し、展開したフォルダに含まれている本サンプルシナリオをWinActorで読み込みます。

Step 2. 動作に必要な変数を設定

本サンプルシナリオを実行するために必要な値を、変数一覧で設定します。 事前に設定が必要な変数は以下の2つです。

事前に設定が必要な変数
事前に設定が必要な変数
  • テストページ
    • 添付のサンプル(test1.html)を絶対パスで指定してください。

      例) C:\winactor\test1.html

  • 出力先フォルダ
    • 画面キャプチャを保存するフォルダを絶対パスで指定してください。

      例) C:\winactor\output

本サンプルシナリオには、動作を変更するための変数が存在します。 初期値のまま実行しても問題ありませんが、エラー時に出力する画面キャプチャファイル名を変更したい場合、以下の変数の値を変更してください。

  • 接頭辞
    • 画面キャプチャファイル名の接頭辞を指定してください。

      例) エラー発生画面_

  • 接尾辞
    • 画面キャプチャファイル名の接尾辞を指定してください。

      例) .png

Step 3. サンプルシナリオの実行

WinActorで本サンプルシナリオを実行開始します。 エラーページでリンクのクリックが失敗し、デスクトップの画面キャプチャが保存され、本サンプルシナリオは終了します。

Step 4. サンプルシナリオ実行終了後の確認

デスクトップの画面キャプチャが、出力先フォルダで指定したフォルダに保存されていることを確認してください。 また、画面キャプチャは「年月日時分秒」を含んだファイル名になっていることを確認してください。

トラブルシューティング

本サンプルシナリオでは、変数で誤った指定をした場合、エラーメッセージが出力されます。

詳細については、エラーメッセージ一覧を参照してください。

サンプルシナリオ解説

本サンプルシナリオで使用している実装テクニックについて説明します。

一意のファイル名で保存

「年月日時分秒取得(yyyymmddhhmmss)」は、現時点の年月日時分秒を変数に格納することができ、 本サンプルシナリオでは、エラー発生時刻のファイル名で画面キャプチャを保存しています。

画面キャプチャ出力のサブルーチン
画面キャプチャ出力のサブルーチン

このライブラリの接頭辞に「エラー発生画面_」、接尾辞に「.png」と指定することで、ファイルタイトルと拡張子を含めたファイル名として変数に格納しています。

年月日時分秒取得(yyyymmddhhmmss)ライブラリのプロパティ設定
年月日時分秒取得(yyyymmddhhmmss)ライブラリのプロパティ設定

上記で格納した変数を「画面キャプチャ(デスクトップ).ums5」に用いて一意のファイル名でファイルを保存しています。 また、「年月日時分秒取得(yyyymmddhhmmss)」で接頭辞、接尾辞を指定しなければ、年月日時分秒のみを変数に格納することができるため、一意のフォルダ名の作成も可能です。

エラー発生時の証跡を保存

業務でご利用のシナリオに本サンプルシナリオの例外処理とサブルーチンを用いることで、エラー時の証跡保存等が可能です。 例えば画像マッチングの失敗時の画面や、Excel操作でエラーが起きた際に、作業途中の画面キャプチャを取得することができます。 画面キャプチャ等の証跡は、エラー原因調査や実行結果の共有等にご利用いただけます。

正常動作確認用へのシナリオ変更

本サンプルシナリオは、動作確認用としてエラーが発生することなくシナリオを実行することができます。 添付している「test2_ダミー.html」のファイル名を「test2.html」に変更することで以下のような動作となります。

  • 「test1.html」を表示し「次のページへ」をクリックします。
  • 「test2.html」が表示され、「次のページへ」をクリックします。
  • 「test3.html」が表示され、本サンプルシナリオは正常終了します。
正常動作時に実行されるノード
正常動作時に実行されるノード

変更履歴

日付 修正内容 版数
日付
2019/12/13
修正内容
初版
版数
1.0版
日付
2023/6/12
修正内容
・注意事項を削除
・ファイル名を「SS1912_9035_SaveFileWithCurrent_1.0.1.zip」に変更
版数
1.1版

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