WinActor

パーソルテンプスタッフ株式会社

業務標準化により全社的なWinActorの活用が可能になり、
社員のスキルアップ、多様な雇用機会が創出

会社概要

企業名:パーソルテンプスタッフ株式会社
所在地:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー
創業:1973年5月
事業概要:人材派遣、ビジネス プロセス アウトソーシング、官公庁受託事業などのサービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
URL:https://www.tempstaff.co.jp/

  • 執行役員 経営支援本部
    本部長
    渡部広和氏

  • 経営支援本部 業務改革推進部 RPA推進室
    兼 業務改革推進室
    マネージャー
    矢頭慎太郎氏

WinActor®導入の課題・効果/解決

  • 課題

      事業の基盤であり、業務プロセス改革や新規業務構築にも定着しているRPA。 継続活用に向けた人材育成は重要な課題

  • 効果
    解決

      ・300業務20万時間の時間創出、QCD向上、WinActorは欠かせない存在

      ・新たな価値観、積極的な業務改革の起点になるなど社内の意識が少しずつ変化

      ・現場主導で運用可能なWinActor、継続活用し、さらに効率化を進めるために

      ・スキルに応じたキャリアの階段を設定、スキルアップと処遇アップをセットに

      ・持続的に業務が行われていく状態を標準化し、多様な人材活用、雇用創出へ

      ・WinActorに関わる人材育成や登用は働く人たちの幸せに繋がっている

事業の基盤であり、業務プロセス改革や新規業務構築にも定着しているRPA。 継続活用に向けた人材育成は重要な課題

300業務20万時間の時間創出、QCD向上、WinActorは欠かせない存在

 労働集約型の業務構造から脱却し、人手に頼らない業務オペレーションが可能な構造を作ることを目的に2018年にWinActorを導入。過去の記事はこちら。この記事では執行役員・経営支援本部本部長の渡部広和氏にどのようにRPAを定着させ、全社に展開したかを伺いました。
 現在では業務センター、間接部門、企画部門を中心に25部門約300業務で、年間約20万時間の時間創出を実現しています。「導入メリットは多数ありますが、まず挙げられるのはQCDの向上です。Quality(品質)ではミスが激減しました。 Cost(コスト)では、人が対応する場合と比較して圧倒的な低コストであり、RPA利用で業務当たりの作業単価を低減でき、非常に高いコストパフォーマンスを発揮できています。Delivery(納期)も一目瞭然、自動化している内容にもよりますが、最低でも人の手よりも3倍以上の速さで処理ができています。特に月末月初など大量の事務処理が発生する時期には、RPAによる自動化があって業務が回っていると実感します。平均約30時間/月あった残業も20時間/月程度に削減できている1つの要因になっており、労働管理面でも変化が出ています」とその効果を振り返ります。今やWinActorは事業の基盤であり、派遣事業運営には欠かせない存在になっています。

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新たな価値観、積極的な業務改革の起点になるなど社内の意識が少しずつ変化

 RPAによる代替作業で創出された時間と余力は、お客様や派遣スタッフとしっかり向き合う時間に振り分けられています。人と組織を繋ぐ派遣会社として顧客提供価値の質を高める一つの要因になっています。また全社的な業務プロセス改革や新規業務の構築の際に、RPA活用を前提に企画が進められることもあります。導入当初は、わからないことも多く、失敗することもありました。失敗の中で気づきを得たり、解決方法を考えて見つけ出したり、そんなことをくり返すうち、どんな業務に適合するのかを的確に判断できるようになりました。今では、新しい業務プロセスを構築する際には「自動化できるかどうか?」をまず検討し、適合するものは選択肢の一つとすることが定着しています。現場から「使える案件には使いたい」という要望も継続的に寄せられています。さらに、RPA導入に向けた要件定義をする段階で現状整理や課題整理をしながら「あの業務でこの工程は不要では?」や「同じような問題が他の業務でも起きているかもしれない」というようなひらめきや発見が生まれることもあります。自動化に向けてだけでなく、幅広い視点での業務の見直しや手法改善なども行われています。今までにはなかった新たな価値観、積極的な業務改革の起点になるなど、社内の意識の変化が少しずつ広がっています。


現場主導で運用可能なWinActor、継続活用し、さらに効率化を進めるために

 「WinActorというツールの良さは、プログラミングの知識やスキルがなくても、操作しやすく理解しやすいこと、デスクトップ型であることも強みです。現場の人が使いやすくメンテナンスもできるので、運用部署において自分たちで自力で運用することが可能。現場目線で業務を整理し、現場主導で運用していけるようになったのはWinActorがあったからだと思います」と渡部氏はWinActorの魅力を分析し、今後もメインのRPAとして活用していくといいます。
 継続的に運用していくためには、後進の人材育成も非常に重要な課題です。「導入当初は試行錯誤の連続で、将来のことや後進の育成まで考える余裕がありませんでした。今ではRPAのない事業運営は考えられませんし、今後さらに効率化を進めるという意味でも、人材育成は大切な役割です」と渡部氏。シナリオ作成・修正ができる人材をRPA推進室および運用部署で育成。RPA推進室で専任開発しているメンバーは、要件定義や業務設計という上流工程や全社向けのRPA推進施策の立案なども手掛けられるように育成・役割拡大するほか、処遇やキャリアアップの仕組みなどの整備も進めてきました。


ポイント


POINT01
WinActorは業務の基盤であり、欠かせない存在
POINT02
新たな価値観、積極的な業務改革の起点に
POINT03
継続活用のためには、後進の人材育成も重要



人材育成の仕組みの確立、業務の型化・標準化から多様な価値が生み出される

スキルに応じたキャリアの階段を設定、スキルアップと処遇アップをセットに

 導入から1年半で運用が軌道に乗り始めました。当時、渡部氏が所属していた部門の有期雇用契約社員約80名を対象に「RPAに興味があり、スキルアップを希望する方」を募ったところ、56名の応募がありました。適性テストを受け、簡単なプログラミングができるようになった4名が合格。グループ会社のパーソルプロセス&テクノロジーの支援による研修からスタートました。以降はOJTで実践的に知識やスキルを習得。2名ずつのペア制にして、お互いに協力して支え合い、モチベーションが維持できるように工夫しました。現在はRPAのオペレーションには、現場から有期雇用契約社員の方を登用。キャリアの階段を設定し、スキルに応じて、雇用形態を切り替え、処遇アップにも繋がっています。さらにキャリアを積んでいく中で、最終的に無期雇用にも展開し、活躍の幅を広げていく取り組みも進めています。ほかにも、他部署で入社した社員のキャリアパスとして、企画やシステムなどの業務経験から、業務改善や業務改革を推進する能力向上のための道筋としても機能しています。自身の成長につながり、雇用形態や処遇のアップを実現し、いきいきと働く社員も増えています。

持続的に業務が行われていく状態を標準化し、多様な人材活用、雇用創出へ

 「RPA導入のもうひとつの価値は、業務を型化する、標準化するという考え方が根付いたこと」と渡部氏はいいます。RPAで運用するために、まずはその業務の構造を見直し、何が必要でどうすべきか、無駄なことは捨て、整えるという整理整頓が必要。そして「誰かに聞かないとわからない」「脳内に入っているタスク」というようなアナログな情報を人の頭の中から引き出して形式知化したり、業務フロー・作業手順を統一したりするといった業務の型化、標準化を進めてきました。その結果、これまでバラバラだったルールが統一され、業務の一定品質の保持、生産性や情報の価値も高まっています。また、新しい人や誰がやっても持続的にその業務が行われていく状態が標準化され、障がい者の方など多様な人材活用、雇用創出にもつながりました。グループ内の特例子会社で、障がい者の方とWinActorのハイブリッド業務体制を構築。バックアップ体制があることで、障がい者の方が安心して働ける環境を作り、お客様からのご契約内容の変更や修正などの事務作業をお任せしています。現場からの業務依頼を完遂し、責任を果たすという使命感が障がい者の方にとっては大きなやりがいになっているようです。

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WinActorに関わる人材育成や登用は働く人たちの幸せに繋がっている

 「WinActorに関わる人材育成や登用はこれからも続けていきます。これまでキャリアの階段を明確にして、きちんと階段を上がれるように、処遇も整えるということをやってきました。有期から無期に契約が変わり、さらに前向きにがんばっている方、現場の仕事に悩んでいたが配属部署が変わり、心機一転でどんどん成長している方など、働く人たちの幸せにちゃんと繋がっているなと感じています。RPA導入以前にはなかった仕事や制度ですが、今はひとつのキャリア形成の道として確立され、会社にとっても、個人にとっても意義があることだと思います」と渡部氏は今後の展望を語ります。また、これまでの運用経験で得てきた解決の仕方やノウハウなどの蓄積も型化、標準化し、現場で応用したり、新しい展開に活用したりできるようにすることも考えているそうです。実際に、業務を標準化しRPA化した部分をベースとしたシステム改修・新規の実装に発展し、デジタル活用での更なる利便性向上のベースになった事例もありました。WinActorは単なる業務の自動化だけでなく、社員のスキルの幅の拡充、人材育成、多様な人材が活躍できる環境づくりなど、たくさんの効果を生み出しました。これからも新しい働き方の可能性を広げ、業務にも、働く人にも、組織風土においてもさまざまな価値が生まれることが期待されます。
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解決のポイント


POINT01
自身の成長につながり、雇用形態や処遇のアップを実現

POINT02
業務の標準化で多様な人材活用、雇用創出

POINT03
新しい働き方の可能性を広げる

こちらの事例は、下記が販売代理店・販売パートナーです。
お問い合わせは、販売代理店・販売パートナーまでお問い合わせください。

販売代理店
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社
パーソルがめざすのは単なる業務の効率化だけではありません。
RPAの導入によって社員一人ひとりに余力を生み出し、自己成長につなげ、その先の組織や企業の変化を実現します。
これまで500社以上のご支援で培った技術力や定着力といったノウハウを生かし、導入前から開発、運用定着までトータルにサポートいたします。
提供サービス
運用サポート(有償) / シナリオ作成 / 研修 / 人材派遣 / 導入コンサル / BPM(業務分析)
業務
財務 / 経理 / 人事 / 調達 / 営業・営業事務 / 物品管理 / カスタマーサービス / 研究・開発 / システム / 設備保全 / 企画 / 社内サービスデスク / その他
業種
金融 / 医療・福祉 / 製造 / IT・通信 / 政府・公共 / 士業・コンサル / メディア / 教育・学習支援 / 流通・小売 / 不動産 / 建設 / エネルギー / 調査 / 人材サービス / コールセンター / 物流・倉庫・貨物 / サービス / その他
対応エリア
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