Microsoft Office系のアプリケーション(Excel/Word/PowerPoint)を操作するプチライブラリのうち、ファイル名を指定できるプチライブラリに関する共通の注意事項となります。
■ファイルパスの制限
各ライブラリ実行時に、指定されたファイルがすでに開かれているかチェックを実施しています。そのチェックでは、指定されたファイルのフルパスを取得して、指定されたファイルが開かれているかの判断を実施しています。
ライブラリの実行環境によっては、フルパスとして取得できる文字列が変わってしまうケースがあります。例えば、ネットワーク経由でのファイルアクセスでは、大文字の共有ファイル名が小文字に変換される環境が存在することがわかっています。そのため、各ライブラリでのチェックでは、ファイルパスの大文字小文字を区別しないようにしております。
このチェックアルゴリズムにより、各ライブラリには以下の制約がつきます。
- フルパス取得時に、大文字小文字変換以外のパス名変換が入ってしまう環境では、指定したファイルを操作できない可能性があります。
- ファイルのパスとして大文字小文字を区別するような環境では、大文字・小文字の違いしかないファイルを区別できません。
また、ファイルを開いたときに保護ビューとして開かれるファイルの場合は、事前に保護ビューを解除する手順が必要です。Excelファイルの場合、保護ビューを解除後、一旦ファイルを閉じてからのご利用をおすすめします。保護ビューを解除後、一旦ファイルを閉じておかないと、空ブックが立ち上がるケースがあります。
■相対パス指定時の起点
Microsoft Office系アプリケーションのうち、Excelを操作するプチライブラリのみ相対パスでの指定ができます。
相対パスを指定した場合は、現在実行されているシナリオが保存されているフォルダからの相対パスになります。
※Word/PowerPointを操作するプチライブラリは絶対パスのみ指定可能です。