大阪市北部エリアを中心に不動産仲介業務を展開する株式会社武和不動産では、新着物件情報をできるだけ早く入手するため、国内の不動産情報がデータベース化された “不動産物件情報交換システム” を社員が毎日チェックし、新着情報を不動産ポータルサイトに掲載していました。 日々更新される多数の新着情報の中から仲介エリアの物件を検索し、物件情報をダウンロード。不動産ポータルサイトへの掲載は一度の入力で複数のポータルサイトに出稿できる ”不動産業務支援システム” を活用していましたが、1物件あたり100項目ほどのデータ入力が大きな負担でした。このような状況の中で、WinActorを導入することになった経緯や導入後の成果について、社内の業務改革を推進している冨永氏に伺いました。
富永氏「社員のPC作業は毎日3時間程度、単純作業ですが項目数が非常に多く、時間と手間が掛かり、入力ミスも課題でした。新着物件の提案はスピードが重要なため、迅速に新着情報をポータルサイトに掲載することも求められます。従来の売買物件に加え、賃貸物件も掲載することが決まり、さらにPC作業が増えることからパート社員の雇用を考えていた時に、インターネットで見つけたのがRPA(自動化ソフトウェア)による業務自動化の導入事例でした」
現状の実務をRPAに置き換えた場合のシミュレーションをしてみると作業時間は大幅削減、ミスなくスピーディーな自動化によって業務の品質向上が期待できることがわかりました。また、パート社員への業務教育、退職などによる担当者の入れ替わりの度に必要となる業務引き継ぎのステップが省略できるという副次効果もあり、長い目でみるとRPA導入のメリットが必ずあると判断。
NTTグループが作った商品であるという信頼性、導入後も販売店による手厚いサポートがあるという安心感が決め手となりWinActorを導入することになりました。
最初のシナリオ開発は販売店に依頼し、2022年11月から運用を開始しました。まずは、WinActorで“不動産物件情報交換システム”から仲介エリアの新着物件をリストアップ。システム側の仕様で、掲載後に情報が修正された物件情報には新しい管理番号が付与されるため、人の目で物件名を見て、社内にある物件情報と重複がないかをチェックします。新着であると確認された物件は、WinActorで物件資料を取得し、“不動産業務支援システム”に基本物件情報を入力、文章や写真などは担当者が手動で入力します。完成した掲載情報を自動登録すれば複数の不動産ポータルサイトに掲載されるという流れです。
冨永氏「これまで社員が毎日3時間かけて行っていた入力作業はほぼゼロとなり、WinActorと人との連携によりミスも少なくなりました。人件費と作業時間の試算では社員2名分の費用が削減されました。迅速な情報公開は営業的なアドバンテージにもなっています。新たに始めた賃貸物件の情報発信もスムーズに進められており、売買・賃貸ともに成約件数は増加、ビジネスチャンスの拡大に繋がっています」
現在は、契約済みあるいは不要となった物件情報を自動削除する新たなシナリオも追加作成し、利用範囲を拡大しています。WinActorが社内でも認知され始め、RPAに任せられることは積極的に自動化・効率化しようという考え方が徐々に浸透してきています。
冨永氏「RPAによる自動化業務を推進していくためにも、メンテナンス・保守、業務フローの検討からシナリオ作成など、社内で運用できるようにしたいと考えています」
将来的には、RPA管理業務担当社員の採用や社内の教育体制を整備するなど、DX実現に向けた人材育成推進が目標。さらに有効な活用方法や業務効率化を実現し、会社全体としての強みを創造することをめざしています。
会社名:株式会社武和不動産
所在地:大阪府大阪市旭区大宮5丁目2番33号 武和ビル
創業:2006年8月7日
事業概要:大阪市旭区・都島区・城東区・鶴見区を中心に、土地・一戸建て・マンションや事業用地などの不動産取引(売買、仲介、賃貸、管理、建築全般)を行っています。「一期一会に感謝し、和を拡げます」をモットーに地域密着の不動産情報を発信。当社ホームページでは、会員登録(登録無料)いただいた会員様へ豊富な物件情報を提供しています。
URL:https://www.takewa-f.co.jp/
統括部
課長
冨永咲姫氏
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