特定の時期に受発注オーダーが集中し、
ヒューマンエラーや残業の増加に悩んでいました。
 |
 |
 |
株式会社エクシオテック 執行役員 埼玉支店長 石平 伸一氏 |
株式会社エクシオテック アクセス部 サービス総合工事 設計課長 石塚 尚弘氏 |
株式会社エクシオテック アクセス部 設計グループ 設計担当 櫻井 友之氏 |
通信回線工事の受発注業務をこなすには、複数のアプリケーションにまたがった多数のコピー&ペースト作業があるため、PC操作が煩雑な状態でした。入力ミスは誰にでも起こりうるヒューマンエラーですが、その入力内容が他のアプリケーションに引き継がれてしまうため、1つのミスがさらにミスを増やす悪循環になり、特に繁忙期には、時間外労働が増加する原因となっていました。根本的にシステム改変をするにはコストも時間もかかるため、早期での業務改善が実現できず、担当者は頭を悩ませていました。
【問題点や課題】
①受発注に伴う作業は
複数のアプリケーションを扱い、
多数のコピー&ペーストがあるため、 PC操作が煩雑となって、
単純な入力ミスを引き起こす可能性が高いことが分かりました。これはオペレーターの経験年数に関係なく発生しており、手作業ならではの誰にでも起こりえるヒューマンエラーだったのです。ここでミスが発生すれば、当然ながら正確な設計指示書を作成できないため、後日に書類は差し戻されるのですが、その修正がさらに業務を増やすという悪循環になっていたのです。
②解決策の一つとして、
入力ミスが極力なくなるようシステムそのものを改修する案が持ち上がりましたが、業務システムの中には、お客様から貸与していただいたものや業界共通で使われているものもあり、システム変更は容易ではありません。また、実際にシステムを改修するには、多くのコストと時間もかかるため、すぐには業務改善が実現できません。
課題のポイント
- POINT01
- 「誰にでも起こりえるヒューマンエラー」をどう減らすか
- POINT02
- 業界共通・貸与されているシステムがあり、即時のシステム変更は容易ではない
受注処理業務の1工程への適用だけで年間90万円の経費削減を実現!!
また、繁忙期でも残業を大幅に削減
システム変更が不要な、純国産のRPAツール『WinActor®』を選定
早期に導入ができ、効果が出そうな解決策を検討した結果、「PC自動化ツール」(RPAツール)を導入する案が持ち上がりました。3つに絞ったRPAツール(A、B、WinActor
®)のうち、NTTアドバンステクノロジの『WinActor
®』は、業務システムや基幹システムを大きく変更する必要なく、スムーズかつスピーディーに導入が可能な点が高評価でした。完全日本語対応の純国産製品であり、日本企業でよく使われるマクロ入りエクセルデータにも対応していることも見逃せない点です。また、万全の保守・サポート体制が用意されていることもあり、候補の中からWinActor
®の導入を決めました。
専門的なプログラミングが不要で、マウス操作で自動化シナリオを作成可能
重要視したポイントの一つは、複数のアプリ操作をまとめて記憶して自動化できることでしたが、その要求をクリアしたのは自動化ツールAとWinActor
®だけでした。そこで実際にこの2つを試用してみたところ、自動化ツールAは独自のプログラム言語を覚えなくてはならない上に、作業するウィンドウを少しでも移動してしまうと、自動プログラムがストップしてしまう現象が見られたのです。それに比べてWinActor
®は、プログラム言語を覚える必要がないことに加え、ウィンドウ位置を変えたりしても自動化作業には影響がありませんでした。
1工程への適応だけでも、年間90万円以上の費用削減を達成
自動化シナリオの完成後、オペレーターの作業はPC画面上でシナリオを選択するだけとなり、移り変わる画面を見守っているだけで、作業はアッという間に完了してしまうようになりました。工事設計担当の責任者は、その効果について「平均的な1日20件のオーダーが来た作業を、それまでの半分以下に短縮することができ、この工程だけでも年間約90万円の削減効果がありました。繁忙期でも残業を大幅に減らすことができたのです。」と語ります。
設計指示業務の流れ
 *1通信線路工事の日締め出来高管理システム *2通信設備の施工管理を主とした所外業務支援システム群 |
各PC作業自動化ツールの特徴と検討結果

|
解決のポイント
- POINT01
- システム変更なしで業務を自動化・効率化できる、純国産のRPAツールを導入
- POINT02
- 特別なプログラミング技術は不要、マウス操作で自動化シナリオを作成可能
- POINT03
- 1工程への適応だけでも、年間90万円以上の費用削減を達成
このようにWinActor
®の活用は目に見える形で成果が表れはじめ、
通建会社が一堂に集まる改善活動「関東KAIZENフォーラム」で成果が発表されたときには、同業社からも問い合わせが相次いだ。
社内でも「使えば使うほどアイデアが湧いてくるアプリ」との声が多く、積極的に他業務への展開を検討しているという。