エミュレーションを用いてExcelフィルタの検索条件においてワイルドカードでの絞込みを行うサンプルシナリオ

はじめに

エミュレーションを用いることで、Excelフィルタの検索条件においてワイルドカードでの絞込みを行うサンプルシナリオ(以降、本サンプルシナリオ)について説明します。 本サンプルシナリオを用いることで、今までのライブラリでは実現できなかった、Excelの数値フィルタでのワイルドカードによる絞込みが可能になります。

本サンプルシナリオの概要

本サンプルシナリオは、以下の処理を行います。

使用するWinActorモジュール

本サンプルシナリオでは、以下のWinActorモジュールを使用します。

動作確認環境

本サンプルシナリオは以下の環境で動作確認しています。

制約事項

本サンプルシナリオの使い方

本サンプルシナリオの使い方は以下の通りです。

Step 1. サンプルシナリオの読み込み

ダウンロードしたZIPファイルを展開し、展開したフォルダに含まれている本サンプルシナリオをWinActorで読み込みます。

Step 2. 動作に必要な変数を設定

本サンプルシナリオには、動作を変更するための変数が存在します。
添付のサンプル(sample.xlsx)を対象ファイルとして使用する場合、初期値のまま実行しても問題ありませんが、対象ファイルの変更、フィルタウィンドウを表示するセルの変更、フィルタの検索条件の値を変更する場合、以下の変数の値を変更してください。

Step 3. サンプルシナリオの実行

WinActorで本サンプルシナリオを実行開始します。
ファイルパスで指定したExcelファイルにフィルタが設定され、本サンプルシナリオは終了します。

Step 4. サンプルシナリオの終了後

本サンプルシナリオの実行完了後、絞り込みキーで指定した値のフィルタ条件に該当したデータがExcel上に表示されます。

トラブルシューティング

本サンプルシナリオでは、変数で誤った指定をした場合、エラーメッセージが出力されます。

詳細については、エラーメッセージ一覧を参照してください。

サンプルシナリオ解説

本サンプルシナリオで使用している実装テクニックについて説明します。

フィルタウィンドウを表示するための準備

フィルタ設定とカーソル移動
フィルタ設定とカーソル移動

Excelのフィルタウィンドウは、該当のセル上で、(Alt+下矢印)にて表示されるため、準備として、以下を実行しています。

ファイルパスで指定したExcelファイルを起動後、セル位置で指定したセルを起点にフィルタを設定してます。

セル位置で指定したフィルタウィンドウを表示するセルにカーソルを移動しています。

エミュレーションを用いてワイルドカードを含むフィルタを指定

エミュレーションでフィルタ操作
エミュレーションでフィルタ操作

①フィルタ検索条件を設定するセル上で、エミュレーション(Alt+下矢印)を行い、フィルタウィンドウを表示しています。

②フィルタウィンドウの検索条件をセットするテキストフィールドまで、エミュレーション(下矢印を7回)でカーソルを移動しています。

③事前に絞り込みキーで指定した値が、クリップボードに保持されているため、フィルタウィンドウのテキストフィールド上にて、エミュレーション(Ctrl+V)で貼り付けています。

④エミュレーション(Enter)でフィルタを確定させています。

サンプル(sample.xlsx)では、C1セルにてフィルタウィンドウを操作しており、C列が「212*」に該当するデータのみ表示させています。(郵便番号が212で始まるデータのみ表示)

変更履歴

版数 日付 修正内容
1.0版 2019/07/03 初版
1.1版 2023/06/12 ・注意事項を削除
・ファイル名を「SS1907_7147_UseWildcardsInExcelFilters_1.0.1.zip」に変更