Salesforce Leadオブジェクトのデータを削除するサンプルシナリオ

はじめに

WinActorのOAuth関連ライブラリを使用して、Salesforce Lightning Platform (以降、Salesforceと記載します。) の Leadオブジェクトのデータを削除するサンプルシナリオについて説明します。

本サンプルシナリオの概要

本サンプルシナリオは、以下の処理を行います。

使用するWinActorモジュール

本サンプルシナリオでは、以下のWinActorモジュールを使用します。

本サンプルシナリオの入力ファイル

Excelファイルを入力ファイルとします。
シナリオ内でExcelファイルをオープンし、処理を実施するのに必要な情報を取得します。
入力ファイルの詳細は入力ファイルの形式を参照してください。

本サンプルシナリオの出力ファイル

削除時の実施結果を、JSON形式のログファイルとして保存します。
詳細はログファイルを参照してください。

本サンプルシナリオの想定レベル

本ドキュメントは、以下の技術レベルのユーザを対象としています。

動作確認環境

サンプルシナリオは以下の環境で確認しています。

制約事項

本サンプルシナリオの使い方

本サンプルシナリオの実施方法は以下の通りです。

Step 1. Salesforceの接続アプリケーション設定

本サンプルシナリオでSalesforce にアクセスする場合、Salesforce 側にも接続用のアプリケーションが必要です。まだ 接続アプリケーションを作成していない場合は、 Salesforce.com日本語公開ヘルプサイトの「接続アプリケーションの作成」 を参照して、以下の接続アプリケーションを作成してください。

Step 2. 入力ファイルを作成し、ディレクトリに配置

本サンプルシナリオ(SS1903_5448_AccessSalesforceLead_Remove.ums5)が格納されているディレクトリに移動します。
このディレクトリに入力ファイルを配置します。

本サンプルシナリオには、サンプルのExcelファイルが添付されていますが、入力されているIDが異なるため、このファイルを使用して、削除を行うことができません。
本サンプルシナリオを実行する場合、登録を行ったときに自動付与されたIDが入った入力ファイルを使用する必要があります。

以下の手順で入力ファイルを作成します。

Step 3. WinActorで本サンプルシナリオを読み込み

WinActorを起動し、本サンプルシナリオを読み込みます。

Step 4. Salesforceアクセス用情報を設定

Salesforceの接続アプリケーションにアクセスするための値を、変数一覧で設定します。
アクセス用情報の設定 を参照してください。

Step 5. 入力ファイル名を設定

本サンプルシナリオを実行するために必要な値を、変数一覧で更新します。
本サンプルシナリオの実行にあたり、事前に設定が必要な変数は下記の通りです。

本サンプルシナリオ変数一覧の入力ファイル設定
本サンプルシナリオ変数一覧の入力ファイル設定

Step 6. WinActorで本サンプルシナリオを実行

本サンプルシナリオを実行開始します。
入力ファイルにあるデータをすべて削除するまで、シナリオはループします。

Step 7. サンプルシナリオ実行終了後の確認

Salesforceのサイトにアクセスし、Excelファイルに格納されていたデータがすべて削除されていることを確認してください。

トラブルシューティング

本サンプルシナリオでは、使用しているライブラリ由来のエラーメッセージを表示することがあります。

ライブラリ由来のエラーメッセージについては、ライブラリのエラーメッセージ一覧を参照してください。

サンプルシナリオ解説

本サンプルシナリオで使用している実装テクニックについて説明します。

入力ファイルの形式

入力ファイル(Excel)は以下の形式をとります。

行番号 指定内容 詳細
1行目 ヘッダ ID 、(その他任意のデータ名)12
2行目以降 削除対象データを示すID 削除用情報。A列にIDが格納されていること。(B列以降は任意)

どのデータを削除するかを、入力ファイルのA列から取得します。
1行目はヘッダとみなし、2行目(A2)からデータを取得します。 「ID」列だけが入力されているファイル、「ID」列とその他の項目が登録されているファイル、どちらでも実行が可能です。

入力ファイルサンプル1
入力ファイルサンプル1
入力ファイルサンプル2
入力ファイルサンプル2

Salesforceに送る情報(RESTful API実行.ums5ライブラリのRESTful API URLパス名)

本サンプルシナリオは、送信用データファイルを使用しません。
「RESTful API URLパス名」に、削除するデータのID番号を付与して、RESTful API実行.ums5ライブラリを実施します。

Salesforceの実施結果取得(RESTful API実行.ums5 ライブラリの受信用データファイル)

本サンプルシナリオは、「削除結果確認」処理で、Salesforceから送られた実施結果のJSONファイルを解析します。
「削除結果確認」処理では、以下の処理を実施します。

実施結果が「False」だった場合、「エラー内容取得」処理で実施結果のファイルからerrorコード、errorメッセージを取得します。

ログファイル

本サンプルシナリオでは、変数一覧で指定された [ログフォルダ/log] のディレクトリにログを出力します。
どちらのファイルも、削除データの数だけ出力されます。

ログファイル名 ログ内容
ResponseJson_ZZx行目_{日付}.txt 削除の実施結果を格納したJSONファイル。
ZZ:実施結果。正常終了時はOK、異常終了時はNG。
x:入力ファイル内の行番号
日付:削除実施日時。YYYYMMDDhhmmssの形式

変更履歴

版数 日付 修正内容
1.0版 2019/03/25 初版
1.1版 2023/06/12 注意事項を削除

  1. 本サンプルシナリオではA列に「ID」列があるとみなして処理を行います。ヘッダに「ID」列がない場合もエラーを出力しません。

  2. B列以降のデータは参照しません。ヘッダにSalesforceのLeadに存在しない項目名を指定していても、エラーを出力しません。